脳科学

ー 脳とココロの関係 ー

私たちが生活していく中で、あたり前のように感じる快感や感情は、実は脳内物質の働きに左右されています。脳内物質は約100数種類あると言われていますが、働きが明白なものは20数種類ぐらいしかありません。代表的な3つについてお話しします。

■ ココロと感情に左右するホルモン

ドパーミン 「快感・意欲・渇望感」を出させてくて、やる気に直結してくれる働き。
ノルアドレナリン ”ここぞ!”とう場面、生命の危機や心身の不快と戦うためのホルモン。「不安・恐怖・怒り」などに構えるので心拍数や血圧も高めます。
セロトニン 平常心を保つ働きをしてくれる。

この3つの分泌が性格や行動を” 変容 “させてしまうぐらいに重要な神経なんです。

◆ 人間らしさを司る前頭全野の3つの神経との関係 ◆

[ドパーミン神経:学習脳] 〜 報酬を前提に努力する 〜

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脳を興奮させ「快感・意欲」をもたらせてくれます。報酬を得られないと” 暴走 “し、何がなんでも手に入れようとすると「依存症」になってしまう。

[ノルアドレナリン神経:仕事脳] 〜 ワーキングメモリー 〜

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瞬時に色々な情報を分析し、経験と照らし合わせながら、ベストな選択と行動してくれます。脳全体を覚醒させ” 戦闘モード ”の準備に入ります。ストレスから身を守り・高い集中力の維持・情報処理の向上などできるので仕事の効率がよく成ります。「怒り」に近い興奮のため分量が多くなると” 暴走 “して脳の興奮がコントロールできなくなり、不安神経症・パニック神経症・脅迫神経症などになってしまう。

[共感脳] 〜 自分と他人の共鳴させる優しさ 〜

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他人との共感を高めてくれるセロトニン神経は平常心を保ち、ストレスに動じない・頭の冴えた冷静な状態にしてくれます。大量に分泌されても問題はありません。むしろ分泌が少なすぎことが問題で一定量のセロトニンが分泌されないと” 暴走する ”ドパーミン神経とノルアドレナリン神経を抑制し、脳全体を平静に保てないのです。唯一、脳全体に指令を送ることができる物質に成り、脳全体のバランスを「沈着・冷静な平常心」をもたらせてくれます。

引用:「ストレス脳が幸せ脳に変わる朝5分の習慣」
著者:有田秀穂 より

この3つの脳の働きの結果、人間は行動の選択をしています。心の病などで服用する投薬もこれらの神経に作用する薬がそれぞれの症状に応じ、処方されております。

” 3つの神経を上手に活性化できれば ”、それぞれの神経ネットワークで神経伝達物質の量が増えて、ハッピーライフに繋がっていきます。
人間がしあわせを感じるには、ドパーミン神経『快感』セロトニン神経『生物の生命の調和-優しさ・共感-』そして他人との関わり合いが大きく関係してきます。
脳は人間のおかれている状況によって、色々な指令を出して人間が幸せになっていくようプログラムを組んでくれています。上手に活用していくためには、価値観・行動が重要な鍵になってきます。

” 行動 ” と ”価値観” の  調和 : Hのバランス

次回の脳とこころの関係2では、しあわせ脳を導くステップについてお話しします。

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